離婚を考え始めたとき、真っ先に来るのは「もう無理」という気持ち
離婚を考えるとき、
多くの人がまず感じるのは
- もう限界
- これ以上一緒にいるのがしんどい
- とにかく離れたい
という心の悲鳴です。
実はこの段階では、
「何を決めなきゃいけないか」まで頭が回らない人がほとんど。
でも、ここで知っておいてほしいことがあります。
離婚は“別れること”より、“決めること”の方が何倍も大事だということ。
相手を信じていても、必ず「法的拘束力のある証書」を作ってほしい
「うちは大丈夫」
「ちゃんと払うって言ってくれてる」
その気持ち、痛いほど分かります。
でも、はっきり言います。
別れた後、人は変わります。
悪気がなくても、環境が変われば約束は簡単に曖昧になります。
だからこそ、
- 公正証書
- 調停調書
- 判決書
など、法的拘束力のある形で残すことを強くおすすめします。
これは相手を疑うためではありません。
あなたと子どもを守るための保険です。
【絶対に決めた方がいい】養育費のこと
養育費は「毎月いくら」だけでは足りません。
必ず以下まで具体的に決めましょう。
- 何歳まで支払うのか
- 月にいくら
- 毎月何日
- どの通帳に振り込むのか
- ボーナス月はいくら追加するのか
- 入学・卒業時はいくら支払うのか
養育費は「多ければ多いほどいい」※私論です
これは完全に私の考えですが、
養育費は、もらえるなら多いに越したことはありません。
確かに養育費は収入としてカウントされ、
一定額を超えると母子手当が打ち切られることもあります。
でも、
- 子どもが大きくなれば働き方は変わる
- 教育費・生活費は年々増える
- 将来の選択肢を狭めないため
そう考えると、
「もらわない」「少なくする」選択を急ぐ必要はないと思っています。
面会日は「揉めないため」に細かく決める
面会交流は、
決めていないと本当にトラブルになりやすい項目です。
最低限、以下は決めておきましょう。
- 面会日(頻度)
- 短時間面会か、宿泊ありか
- 面会時間(何時間か)
- 面会できる人の範囲
例:
- 親族のみOK
- 元旦那と新しい奥さんはOKか
- 元奥さんと新しい彼氏はOKか
ここを曖昧にすると、後から感情が爆発します。
面会日がキャンセルになった場合の対応
意外と盲点なのがここ。
- 行事や体調不良でキャンセルになった場合
- リスケするのか
- その月は面会なしにするのか
最初に決めておくだけで、
「言った・言わない」の争いを防げます。
誕生日・クリスマスプレゼントはどうする?
これも後回しにされがちですが、
後々じわじわ効いてきます。
- プレゼントは渡すのか
- 金額の上限は?
- 現金?物?
- 当日会えない場合はどうする?
子どもが大きくなるほど、ここは大切になります。
最後に:離婚は「捨てた」「捨てられた」話じゃない
正直なところ、
その後の関係性は相手の“子どもへの熱量”にも左右されます。
- 一緒にはいられないけど
- 子どもに罪はない
そう思って、
漢気・女気を見せてくれる相手なら、揉めないケースも多いです。
でも逆に、
「勝手に出て行った」
「育ててやってる」
そんな認識を持たれると、
その後の話し合いは一気に苦しくなります。
しんどい今だからこそ、決めるべきことがある
心が病んでいるときほど、
「早く終わらせたい」「もう考えたくない」と思います。
でも、
今決めなかったことは、未来の自分が全部背負うことになります。
どうか、
離婚=終わりではなく
離婚=これからの生活の設計として考えてみてください。
あなたと、子どもが
少しでも安心して前を向けますように。




