不登校気味の小学生に親がやってよかった対応まとめ
― シングルマザーの実体験から見えた、回復を邪魔しない関わり方 ―
息子が学校に行かなくなったとき、
私は毎日「これでいいのか」と悩んでいました。
無理に行かせるべき?
見守るって、何をすればいいの?
答えが分からないまま、
試行錯誤の中で**「これはやってよかった」と感じた対応**があります。
この記事では、
不登校気味の小学生に対して
実際に効果を感じた関わり方をまとめました。
完璧な正解ではありません。
でも、同じように悩む親御さんの
ヒントになればと思っています。
① 息子がとる行動を、そのまま受け入れた
学校に行かない。
家で本を読む。
その事実を、
評価せず、矯正しようとせず
いったん受け入れました。
「学校に行けない=ダメ」
という前提を、親である私が手放したことで、
家の空気が大きく変わりました。
子どもは、
受け入れられたときに初めて、
自分の状態を立て直し始めます。
② 無理やり学校に行かせようとしなかった
登校を強要しない。
これは、正直いちばん勇気が要りました。
でも精神科医の多くが言うように、
回復には「安心」が先です。
「今日は行かない」
その選択を尊重することで、
息子の表情は少しずつ柔らかくなりました。
③ やりたいことを全力でサポートした
(本・LEGO®という「安心できる世界」)
息子が「読みたい」と言ったのは、本でした。
- ワンピース
- かいけつゾロリ
- サバイバルシリーズ
- タイムワープシリーズ
図書館で、興味のある本を40冊ほど借りてきました。
加えて、LEGO®も用意。
これらは、ただの「遊び」ではありません。
- 自分の世界に戻る
- 思考力を保つ
- 心を回復させる
大切なリハビリの時間でした。
④ 「ママは味方」というスタンスを崩さなかった
何より意識したのは、これです。
「ママはあなたの味方だよ」
「サポートするよ」
言葉だけでなく、
態度でも示すこと。
子どもにとって、
家が“安全基地”であることは、
回復の土台になります。
⑤ こちらの希望も、きちんと伝えた
全部を子ども任せにはしませんでした。
- 簡単なお手伝い
- 自分のことは自分でする
「お願い」として、
穏やかに伝えました。
これは、
子どもを対等なひとりの人間として
尊重する関わりでもあります。
⑥ 自分のご飯は、自分で用意する
いきなり完璧は求めません。
- 炊飯器のご飯でおにぎり
- スープジャーに入れたスープ
「できる範囲で、自分のことをする」
この経験が、
少しずつ自信の芽になっていきました。
⑦ 制限することは、きちんと制限した
受け入れる=何でもOK
ではありません。
我が家では、
学校に行っていない期間は、YouTubeは見ない
というルールを設けました。
理由も、
感情的にならずに説明しました。
安心と境界線、
この両方が大切です。
⑧ 本人の意思を確認し、選ばせた
「今日はどうする?」
「どれがいい?」
小さなことでも、
選ばせる。
そして、
選んだ結果を尊重する。
これは、
「自分で決めていい」という感覚を
取り戻すための大切なプロセスです。
親がやるべきことは、前に引っ張ることじゃなかった
不登校気味の時期、
親はつい「前に進ませよう」としてしまいます。
でも、
本当に必要だったのは、
- 立ち止まることを許す
- 力をためる時間を守る
ことでした。
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おわりに
正解は、家庭ごとに違います。
でも、
「味方でいる」
この一点だけは、共通しています。
今、悩んでいるあなたも、
もう十分、頑張っています。




