養育費は「最低限」でもいいと思っていませんか?
離婚の話し合いの中で、
多くの人がこう思います。
- 早く決めたい
- 揉めたくない
- とりあえず最低限でいい
でも、声を大にして伝えたいのはこれです。
養育費は「今の気持ち」で決めると、将来ほぼ確実に後悔します。
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目次
なぜ養育費は「多い方がいい」のか
結論から言います。
養育費は、もらえるなら多く決めておいた方がいい。
これは贅沢のためではありません。
理由① 子どもにかかるお金は、年々増えるから
小さい頃はそこまでかからなかった出費も、
- 習い事
- 塾・部活
- 交際費
- スマホ代
- 高校・大学進学
子どもが成長するほど、
お金は確実にかかるようになります。
今「足りそう」と思っている金額は、
10年後には足りなくなっている可能性が高いです。
理由② 養育費は「子どもの権利」であって、親の気遣いではない
養育費を少なくしてしまう人の多くが、
- 相手に悪い気がする
- もう関わりたくない
- 自分で何とかするつもり
そう思っています。
でも忘れないでください。
養育費は、元配偶者のためのお金ではありません。
子どもが生きていくためのお金です。
遠慮する必要は、本来ありません。
理由③ 母子手当が減っても「総額」で見るとプラスなことが多い
よくある不安がこれです。
養育費を多くもらうと、母子手当が減る・なくなる
確かに、制度上そうなるケースはあります。
でも冷静に計算すると、
- 母子手当が減った分以上に
- 養育費が安定して入る
というケースも少なくありません。
さらに、母子手当は
将来ずっと続くものではないという点も重要です。
理由④ 自分がずっと同じだけ働ける保証はない
今は元気で、
- フルタイムで働けている
- 副業もできている
そうだとしても、
- 体調を崩す
- 子どもの事情で働き方を変える
- 親の介護が始まる
人生は予想外の連続です。
養育費は「もしもの時の生活防衛費」でもあります。
理由⑤ 減額はできるが、増額は難しい
ここはとても大事なポイントです。
- 養育費は、事情が変われば減額交渉が可能
- でも、最初に低く決めた養育費を後から増やすのは非常に大変
つまり、
最初は高めに設定しておく方が、現実的で安全なのです。
「もらいすぎ」なんて考えなくていい
養育費を多く決めることに対して、
- もらいすぎじゃないか
- 図々しいと思われないか
そう感じる人もいます。
でも、考えてみてください。
子どもが2人いれば、生活費は単純に2倍以上になります。
これは感情の問題ではなく、
現実の数字の話です。
最後に:あなたが強欲なのではない
養育費をきちんと、
そして多めに決めようとするのは、
- 自分のためだけでも
- 相手を困らせるためでもありません
子どもの未来を守ろうとしているだけです。
離婚は終わりではなく、
これからの生活のスタート。
遠慮よりも、
「現実に耐えられる設計」を選んでください。




