不登校気味の小学生と学校・担任との付き合い方
― 親が無理をしすぎないための、ちょうどいい距離感 ―
子どもが不登校気味になると、
「学校とどう関わればいいのか分からない」
そう感じる親はとても多いと思います。
先生に何を伝えたらいい?
どこまでお願いしていい?
逆に、口出ししすぎ?
私自身も、
学校との距離感に悩みました。
この記事では、
実際に我が家が取っている
学校・担任との付き合い方をまとめています。
まず最初に伝えたこと
「先生の役割は、そのままでいてください」
担任の先生には、最初にこう伝えました。
「先生は、
『学校おいでよ』『一緒に勉強しよう』
というスタンスを崩さなくて大丈夫です」
なぜなら、
先生の役割は
「来なくていいよ」「やらなくていいよ」
と言うことではないからです。
学校は、
戻る場所として存在していてほしい。
その軸を、
最初に共有しました。
「来てくれたら、できることは何でもサポートする」
担任の先生が取ってくれたのは、
「学校に来てくれたら、
話を聞くよ。サポートできることは何でもするよ」
というスタンス。
これが、
私にとっても大きな安心材料でした。
「無理に引っ張られない」
「でも、突き放されない」
そのバランスがあるから、
親としても相談しやすくなりました。
親としての意向は、はっきり伝えた
学校との関係で大切だと感じたのは、
親の方針を曖昧にしないことでした。
私が伝えたのは、以下の3点です。
- 無理に学校へ行かせるつもりはない
- 本人と話し合って決めていく
- しないと本人が決めたことは、説明した上で意思を尊重する
「困ることがあるかもしれない」
そういった説明はします。
でも最終的には、
本人の意思を尊重する。
逆に、
「やってみる」と本人が言った時も、
その選択を大切にする。
このスタンスを共有しました。
「お休みの日」「遅刻して行く日」の対応を決めておく
我が家では、
事前にこんなことを決めています。
- 完全に休む日は、朝に学校へ連絡
- 遅刻して行けそうな時は、その時点で連絡
- 行けそうになったら、保健室・図書室から入る
こうしたルールを
担任の先生、教頭先生と共有。
決めておくことで、親も子も楽になります。
密なコミュニケーションが、子どもを守る
学校とこまめに連絡を取ることで、
- 今日の様子
- 表情や反応
- 些細な変化
を共有できるようになりました。
これは、
子どもの状態を取りこぼさないため。
学校を監視するためでも、
責めるためでもありません。
チームとして関わるという感覚です。
学校を「敵」にしなくてよかった
不登校という言葉を聞くと、
学校=プレッシャー
と感じてしまいがちです。
でも実際には、
先生もどう関わればいいか
悩んでいることが多い。
役割を尊重し、
方針を共有し、
情報を渡す。
それだけで、
関係はずっと楽になります。
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おわりに
学校に通う・通わないは、
子どもの人生のほんの一部分。
でも、
大人との関わり方は、
その先にも残ります。
親と学校がつながっていること。
それが、
子どもにとっての大きな安心になります。




